屋根塗装の耐用年数は最大25年!塗料毎の年数や最適な選び方を解説

屋根塗装の耐用年数は最大25年!塗料毎の年数や最適な選び方を解説

屋根塗装の耐用年数は10~15年が目安と言われてます。

しかし、「家の屋根はそろそろ塗り替えの時期かもしれないが、特に屋根に関して困ったことはないから塗装は必要ない」と思う方もいるのではないでしょうか。

屋根塗装を定期的に行わないと、気づいた頃には屋根の劣化が進行し、建物全体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

屋根の素材や使用する塗料によって耐用年数は異なるため、それぞれの特徴と合わせて理解するのが不可欠です。

本記事を読んで屋根の耐用年数について理解し、雨漏りなどで家全体を修繕するリスクを避けてもらえたら幸いです。

この記事のポイント
  1. 塗料の耐用年数は短くて5年、最大で25年
  2. 屋根材の耐用年数はスレートで25~30年
  3. 屋根塗装の耐用年数が経過するとチョーキングやひび割れ・剥がれが発生する
  4. 耐用年数を長くするには信頼できる業者に依頼する
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目次

屋根塗装の耐用年数はおおよそ10年〜15年

屋根塗装の耐用年数とは、塗装をした後、次の塗装が必要になるまでの期間のことです。

屋根塗料は太陽光や雨水などによって劣化します。使用する塗料によって耐用年数は異なり、短いものだと5~7年、最大で25年です。

塗料を選ぶ際は、耐用年数だけではなくコストパフォーマンスも加味する必要があります。

屋根塗装の塗料の価格は1㎡あたり1,400~5,500円と幅広く、耐用年数が長い塗料を選ぶとその分、塗料の費用もかかるためコストパフォーマンスの良い塗料を選ぶのが大切です。

中でもシリコン塗料は耐用年数が約10~15年、価格が2,300~3,000円で耐用年数と価格のバランスに優れており、最も使われている塗料です。

塗料別の屋根塗装の耐用年数

各塗料の耐用年数についてまとめました。

塗料耐用年数費用相場(税込)/㎡
アクリル塗料5年〜7年1,400円〜1,600円
ウレタン塗料8年〜10年1,700円〜2,200円
シリコン塗料10年〜15年2,300円〜3,000円
フッ素塗料15年〜20年3,800円〜4,800円
ラジカル塗料12年〜16年2,500円〜3,000円
遮熱・断熱塗料10年〜20年2,200円〜5,500円
光触媒塗料15年〜20年4,200円〜5,000円
無機塗料20年〜25年5,000円〜5,500円
各塗料と耐用年数

各塗料の特徴について解説します。

アクリル塗料

アクリル塗料の耐用年数は5~7年です。

汚れや紫外線に弱く、耐用年数が短いものの安価なので、頻繁に塗り替えする店舗などにはおすすめです。

長期的に見るとコストパフォーマンスは悪いため、あまりおすすめできません。

ウレタン塗料

ウレタン塗料の耐用年数は8~10年です。

防水性や施工のしやすさに優れており、止水やひび割れの導入剤に使われていますが、耐用年数の面から最近はあまり使用されなくなりました。

シリコン塗料

シリコン塗料の耐用年数は10~15年です。

シリコン塗料は耐久性に優れており、塗装後も長くツヤを保ってくれます。

塗料自体の価格はアクリル塗料やウレタン塗料と比較すると高めですが、耐用年数と価格のバランスが優れているため屋根塗装の際に最も使われています。

フッ素塗料

フッ素塗料の耐用年数は15~20年です。

フッ素塗料は耐久性・耐候性に優れているため、外気の影響を受けにくく長持ちします。

塗膜が固く、ひび割れを起こしやすいので注意が必要です。

ラジカル塗料

ラジカル塗料の耐用年数は12~16年です。

ラジカル塗料はシリコン塗料やアクリル塗料をベースに、紫外線によって発生する、塗料を劣化させるエネルギーを抑制する成分が配合された塗料です。

耐用年数も長く、コストパフォーマンスに優れています。

遮熱・断熱塗料

遮熱・断熱塗料の耐用年数は10~20年です。

遮熱塗料は太陽光の熱を反射させる効果があり、断熱塗料は太陽光の熱が室内に伝わるのを防ぎ、室温を外に逃がさない効果があります。

省エネ性と耐久性に優れてますが、その分塗料代が高く、屋根塗装の全体費用がアップします。

光触媒塗料

光触媒塗料の耐用年数は15~20年です。

紫外線で屋根についた汚れを浮かし、雨で流すことで屋根を綺麗にさせる特徴があります。

耐久性が高い一方、塗料代が高いため屋根塗装の全体費用がアップします。

無機塗料

無機塗料の耐用年数は20~25年です。

無機塗料はガラスなど紫外線で劣化しづらい素材を塗料に混ぜ込むことで、最も高い耐久性を実現します。

屋根塗装とは別に屋根材の耐用年数も考慮する必要がある

屋根材によって、塗料の塗り替えの周期は異なるので、各屋根材の耐用年数と塗り替え周期についてまとめました。

屋根材耐用年数塗り替え周期
スレート25年〜30年8年〜10年
トタン10年〜20年10年〜15年
ガルバリウム25年〜30年10年〜15年
セメント瓦30年〜40年8年〜10年
粘土瓦30年〜100年/釉薬50〜100/いぶし、無釉30〜50不要
アスファルトシングル20年〜30年10年〜15年
屋根材の耐用年数と塗替え周期

屋根材の耐用年数は海沿いや降雨量など、住んでいる地域の天候の特性により異なるので、屋根の劣化が見られた時点で屋根塗装を検討してみてください。

各屋根材の特徴について解説します。

スレート

スレート屋根

スレート屋根の耐用年数は25~30年で、塗り替えの周期は8~10年です。

スレート屋根は薄い板状の素材を組み合わせてできており、素材同士の接合部分から水が入りやすい屋根材です。

雨漏りのリスクが他の屋根材よりも高く、降雨量の多い地域では目安より早く塗り替えが必要になる場合があります。

トタン

トタン屋根

トタンの耐用年数は10~20年で、塗り替えの周期は8〜10年です。

サビが発生すると、サビた部分から一気に雨水に浸食される恐れがあります。

サビが発生する前に早めの塗り替えをおすすめします。

ガルバリウム

ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板の耐用年数は30~40年で、塗り替えの目安は10〜25年です。

ガルバリウムは金属材でできており塩害の影響を受けやすいため、海の近くや高温多湿な地域は目安よりも早く屋根材が劣化する可能性があります。

サビなどの劣化現象が目立つようなら、状況に応じて目安よりも早めに対処してみてください。

セメント瓦

セメント瓦屋根

セメント瓦の耐用年数は30~40年で、塗り替えの目安は8~10年です。

スレートやガルバリウムが開発される前の1970~1980年代に、陶器瓦よりも安価であるためセメント瓦は多く使われていましたが、現在ほとんど生産されていません。

ほかの屋根材と比べると衝撃に弱く、地震や台風の後はひび割れに注意が必要です。

粘土瓦

粘土瓦屋根

粘土瓦は、30~100年の耐用年数を誇ります。

粘土瓦は、表面がガラスのような層でコーティングされているため素材そのものが劣化しづらく、塗り替えが不要です。

同じ瓦でも、セメント瓦はザラザラした感触であるのに対して、粘土瓦はツヤツヤした感触が特徴です。

アスファルトシングル

アスファルトシングル屋根

アスファルトシングルの耐用年数は20~30年で、塗替え周期は10~15年です。

原材料はガラス繊維とアスファルトで、どちらも防水性の高い素材であるため、アスファルトシングルは他の屋根材より雨漏りのリスクが低い屋根材です。

ただし、形状の特徴から水表面に水が溜まりやすく、藻や苔、カビの発生に気を配る必要があります。

屋根塗装の耐用年数が経過すると起こる現象

屋根塗装の耐用年数が経過すると、屋根を保護する役割を持つ塗膜が劣化します。屋根は塗膜から保護されていないと、防水機能や耐久性が下がり、太陽光や雨水の影響を直接受けます。

具体的にどのような現象が起こるのか、解説します。

チョーキング

チョーキング

チョーキングとは紫外線などで塗膜が劣化すると見られ、素手で屋根に触るとチョークの粉のようなものが手につく現象です。

チョーキングが起きた屋根は防水機能が低下しているサインです。

チョーキングが起きた時に、粉を水で流せばよいと考える方もいますが、塗膜の劣化が原因なので効果はなく、むしろ塗膜の状態を悪化させます。

そのまま放っておくと、雨漏りやひび割れなど更なる劣化に繋がるため、屋根塗装を早めに行ってみてください。

藻・苔・カビ

屋根の苔

屋根塗装が経年劣化すると、屋根には、藻・苔・カビが生えはじめます。

屋根に藻・苔・カビが生えるのは、太陽光が当たらない湿気が多い場所に発生しますが、塗膜の劣化が原因である可能性もあります。

塗膜の劣化とともに屋根塗装は、防水機能が低下して雨水を吸収しやすく、常に湿った状態になります。

屋根塗装をしないで放っておくと藻・苔・カビは屋根の内部まで繁殖して、屋根自体の耐久性を低下させる恐れがあります。

ひび割れ

屋根のひび割れ

塗膜の保護機能が低下すると、以下の理由から屋根にひび割れが起こります。

  • 外気に弱くなる
  • 衝撃に弱くなる

屋根塗装が経年劣化すると、塗膜の防水機能が下がり水分を吸収しやすくなります。屋根の素材は水分を吸収すると膨張して、乾くと伸縮する特徴があり、これを繰り返すことでひび割れが起こります。

また塗膜の保護機能が低下すると地震の衝撃や、車の走行の振動などに耐えきれず、ひび割れを起こす場合があります。

屋根塗装にひび割れが生じると、隙間から雨水が侵入して、雨漏りや屋根材の滑落などが起きるリスクが高まるため、ひび割れが起こる前に屋根塗装を検討してみてください。

色褪せ

屋根の色褪せ

外から見て屋根の色が当初より色褪せて見えていたら、塗膜の劣化が進行していることを示しています。

緊急性は低いものの、放置しておくとひび割れや雨漏りに繋がるため、早めに対応してみてください。

剥がれ

屋根の剥がれ

屋根塗装を行ってからしばらくすると、日光の熱や雨風によるダメージを受けやすくなり、塗装が剥がれやすくなります。

剥がれた部分を屋根塗装せずに放置すると、以下のようなリスクが高まるので早急に対処してみてください。

  • 剥がれが広がっていく
  • 剥がれた部分から雨水が侵入する

剥がれが広がれば広がるほど、屋根は外気からのダメージを大きく受けます。また、剥がれた部分に苔やカビが生えると、屋根内部の耐久性を低下させる恐れがあります。

外から見ると、塗膜の剥がれた部分だけ色が変わっているため、確認しやすいでしょう。

サビ

屋根の錆

サビはトタン屋根やガルバリウム鋼板など素材が金属でできている屋根のみに見られる現象です。

サビている屋根を外から見たときに、茶色い部分があるとサビの可能性があります。

屋根塗装をせずに放置しておくと、サビ部分に雨が浸食して雨漏りを引き起こす可能性があります。

塗装する前に、サビを撤去するためには追加費用がかかるため、できるだけ被害が小さいうちに撤去してもらってみてください。

屋根塗装と屋根材の耐用年数との関係性

屋根塗装は、外観を維持するほかに屋根材を保護する役割があります。

屋根は太陽光や雨水などの外気に弱く、塗装をせずに放っておくと屋根材の劣化の進行が早まり、耐用年数までもたない恐れがあります。

屋根塗装を行うと、塗膜が屋根全体を覆い外気から保護できるため、屋根材の劣化を食い止めれます。

耐用年数まで屋根材が使えるようにするためには、定期的な屋根塗装は必須です。

屋根塗装の耐用年数を長く保つためには?

屋根塗装の耐用年数を長く保つためには、信頼できる業者に依頼するのが大切です。

施工管理が不十分な施工業者に頼んでしまうと、塗料の耐用年数が短くなる恐れがあるからです。

塗装前の屋根の洗浄を怠ったり、塗料の乾燥時間を守らなかったりすると、塗料と屋根の密着度が低下し、塗料の本来持っている耐用年数を発揮できません。

信頼できる業者かどうか自分で判断するのは難しいので、外壁や屋根塗装の優良業者紹介サービスを利用するのも1つの方法です。

屋根塗装の耐用年数に関するよくある質問

屋根の塗り替えの耐用年数は何年?

塗料によって塗り替えの耐用年数は異なりますが、10~15年が一般的です。

▶︎ 具体的な理由はこちら

屋根塗装をしないとどうなる?

屋根塗装をしないと、藻・苔・カビ、ひび割れ、色褪せ、剥がれが起こり、さらに進行すると雨漏りに繋がります。

▶︎ 具体的な劣化症状はこちら

塗装のいらない屋根はある?

粘土瓦は釉薬でコーディングされており、素材そのものが劣化しにくいため塗装は不要です。

屋根の耐用年数は国税庁が定めている?

屋根の耐用年数は独自に塗料メーカーが定めています。国税庁は建物そのものの耐用年数は定めていますが、屋根独自では定めていません。(2100_01.pdf (nta.go.jp)参照)

屋根塗装の法定耐用年数は?

屋根の耐用年数は素材や塗料ごとに定められており、法的な耐用年数はありません。(2100_01.pdf (nta.go.jp)参照)

屋根の減価償却の耐用年数は?

減価償却の耐用年数は法定耐用年数を基準にしています。建物そのものの法定耐用年数はありますが、屋根だけの耐用年数はありません。(2100_01.pdf (nta.go.jp)参照)

屋根塗装の耐用年数を長くするためには塗料選びが大切(まとめ)

屋根の耐用年数は塗料により左右されるため、塗り替えを検討する際は、耐用年数と価格のコストパフォーマンスから選ぶ必要があります。

お伝えしたポイントをまとめると以下の通りです。

  • 塗料の耐用年数は塗料によって違うが、無機塗料で最大25年である
  • 屋根材の耐用年数は、定期的に塗り替えしないと短くなる
  • 屋根塗装の耐用年数が経過するとチョーキングやひび割れ・剥がれが発生する
  • 耐用年数を長く保つためには、信頼できる業者に依頼する

屋根塗装を行わなかったり、施工が雑な業者に塗装を依頼すると、屋根材の耐用年数が短くなり雨漏りなど、建物全体の寿命に関わるため、適切な塗装を行ってくれる業者に依頼することが大切です。

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