「屋根塗装は意味ない」の考えは危険!未塗装のリスクや必要ない屋根材などを解説

屋根塗装は意味ない

自宅の屋根に劣化現象が現れたら、屋根塗装のタイミングだということは、なんとなくイメージがつくのではないでしょうか。

しかし、「屋根塗装は意味ないだろう」「放っておいても大丈夫なのではないか」と思う方もいるかもしれません。

屋根塗装を必要なタイミングで行わないと、屋根自体の劣化が進行し、雨漏りなどのリスクが発生します。

中には塗装の必要がない屋根材もあるので合わせて解説します。

屋根塗装をできれば行いたくないものの、放置するとどうなるのか不安な方は参考にしてみてください。

この記事のポイント
  1. 屋根塗装は屋根材を保護するために必要
  2. 粘土瓦、1996年〜2008年流通のノンアスベスト屋根材、劣化が進んだ屋根は塗装不要
  3. 錆び、苔、カビが生えてきたら屋根塗装のタイミング
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目次

屋根塗装が必要な理由

屋根塗装が必要な理由は2つあります。

  1. 防水性・耐候性の維持
  2. 美観の維持

屋根塗装が上記の役割を果たす理由を解説します。

防水性・耐候性の維持

屋根塗装が必要な理由の1つ目は、屋根の防水性・耐候性の維持です。

屋根塗装は雨水や太陽光から屋根材を保護する役割があります。

塗装が経年劣化によって保護機能を失うと、屋根材は雨水や紫外線のダメージを直接受けることになり、劣化を早める原因に繋がります。

塗装の保護機能が低下した際に、屋根材が防水性・耐候性を維持するには、再び屋根塗装を行うしかありません。

美観の維持

屋根塗装が必要な理由の2つ目は、美観の維持です。

美観の維持に関わる屋根塗装の働きは下記のとおりです。

  • 錆びや色褪せを防ぐ
  • 屋根に艶を与える

塗装の経年劣化によって機能が低下すると、屋根に錆びや色褪せが発生します。

また屋根の艶が失われると、古ぼけた印象になるでしょう。

錆びや色褪せを防ぎ、屋根の艶を維持するためには、屋根塗装が不可欠です。

屋根塗装をしないとどうなる?

屋根塗装をしないとどうなりますか?

屋根塗装は意味がないと思って放置すると、以下の2つが懸念されます。

  1. 屋根材の寿命が縮み修繕費が上がる
  2. 雨漏りによって家全体が劣化するリスクが上がる

それぞれについて説明します。

屋根材の寿命が縮み修繕費が上がる

屋根塗装をしないと塗装の劣化が進行し、雨や紫外線の影響を屋根材が直接受けることにより、屋根材の寿命が縮みます。

寿命が無くなった屋根材は塗装をしても意味がないので、屋根材自体を修理しなければなりません。

修理する場合、主に2つの方法があります。

  1. カバー工法…屋根材の上に新たな屋根材を重ねる
  2. 葺き替え…屋根材を丸ごと取り替える

屋根塗装と修繕費を比較すると以下の表の通りです。

工事内容費用の相場(税込)
屋根塗装30万円〜50万円
カバー工法80万円〜120万円
葺き替え工事150万円〜250万円
屋根塗装、カバー工法、葺き替え工事の費用の比較

上記を見ると、カバー工法や葺き替え工事は屋根塗装の費用よりも高額なことが分かります。

屋根塗装によって屋根材の劣化を抑え、寿命を縮めなければ、高い修理費用を払わずに済むでしょう。

屋根塗装で屋根の防水機能を維持し、建物全体の劣化を防ぐことが大切です。

雨漏りによって建物全体が劣化するリスクが上がる

屋根塗装をしないと塗装が劣化して保護機能を失い、屋根材の劣化に繋がります。

屋根材の劣化が進行して雨水を通すようになると、やがて屋根材の内側にある防水シートまで劣化が進行して、雨水が宅内へ侵入する恐れがあります。

雨漏りのサインの一例は以下のとおりです。

  • 天井や壁にシミができている
  • 天井や壁のクロスが波打っている

雨漏りが起こると、天井や壁の中は常に湿気が高い状態になるため、木材が腐敗します。

また湿気が好きなシロアリが発生する可能性があり、シロアリが湿った木材を食べるために建物に住みつくと、構造躯体にまで影響を及ぼします。

塗装の必要がない屋根材

屋根塗装の必要がない屋根材は以下のとおりです。

それでは、屋根塗装が必要ない理由について解説します。

1996年〜2008年の一部ノンアスベスト屋根材

1996年〜2008年に生産されたアスベストを含まないノンアスベストの屋根材は耐久性に問題があり塗装できません。

屋根塗装は塗料を塗布する前に高圧洗浄で屋根の汚れを落とすのが必須ですが、1996年〜2008年に流通した一部のアスベストを含まない屋根材は他と比べてぜい弱で、高圧洗浄の水圧に耐えられずに割れる恐れがあります。

塗装・塗り替えができない屋根材をまとめると以下の通りです。

製品名生産時期
コロニアルNEO2001年~2006年
パミール1996年~2008年
レサス1999年~2006年
塗り替えが難しい屋根材と生産時期

築年数と商品の生産時期を照らし合わせると「自分の家はアスベストを含まないスレート屋根かもしれない」と不安になる方もいるでしょう。

築年数はあくまで目安で、屋根材の裏に記載されている品番を確認しない限り、アスベストを含まない商品かどうか判断できません。

自力で屋根に上って調べるのは転落の危険性があるため、塗装が必要ない屋根材かどうか確認したい場合は、屋根塗装の業者に調査を依頼しましょう。

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粘土瓦の屋根

粘土瓦は屋根塗装をしても意味がないため、塗装をする必要がありません。

粘土瓦屋根に似ている屋根材のセメント瓦は、水分を吸収しやすい特徴があるため屋根塗装が必要です。

しかし粘土瓦は、1000度の熱で焼成した粘土から出来上がっており、屋根材自体に強い防水機能・耐久性があるため、屋根塗装は不要です。

劣化が進行している屋根

劣化が進行している屋根は、屋根塗装しても意味がありません。

屋根は、外側から屋根材→防水シート→野地板→下地で構成されます。

屋根塗装は屋根材の機能維持のために行うもので、それより内側の部分に修繕効果をもたらす効果はありません。

塗装では間に合わないほど劣化が進んでいると、以下の劣化事象が見られます。

  • 屋根材が反りあがっている
  • 塗膜がほとんど剥がれている
  • ひび割れが多数の箇所で見られる

劣化が進行している状態の屋根は、屋根塗装ではなくカバー工法や葺き替え工法で修理しましょう。

屋根塗装をする目安はどのくらい?

屋根塗装の目安は、降雨量や日当たりなど居住地の天候の特徴により異なります。

下記の劣化現象が見えたら屋根塗装を検討してみてください。

  • 錆び・藻・苔・カビ
  • 屋根塗装のひび割れ

錆びや藻、苔、カビが発見されたら、屋根塗装の防水機能が低下しているサインです。

また、屋根塗装は劣化が進行すると硬化し、ひび割れを起こします。

屋根の劣化現象を放置すると、屋根の寿命を縮める原因になるので注意が必要です。

劣化現象が発見されたら、屋根塗装を依頼しましょう。

「屋根塗装は意味ない」に関するよくある質問

どのスレート屋根も屋根塗装が不要なのですか?

アスベストの有無や屋根の製造年によって屋根塗装が不要かどうか決まります。

1996年〜2008年に製造されたアスベストを含んでいないスレート屋根は屋根材自体がぜい弱で高圧洗浄を行うと割れる危険性があるため、屋根塗装が不要です。

屋根塗装の耐用年数はどのくらいですか?

屋根塗装の耐用年数は塗料によって異なり、おおよそ10~15年です。屋根塗装の耐用年数とは、塗装をした後、次の塗装が必要になるまでの期間をいいます。

屋根塗装の相場はどのくらいですか?

屋根塗装の相場は30坪の一戸建てで30〜50万円です。使用する塗料により、費用が異なります。

一部の屋根を除き「屋根塗装は意味がない」は誤りで状態に応じて必要(まとめ)

屋根塗装は屋根材の保護や美観の維持の役割を果たします。

お伝えしたポイントをまとめると以下の通りです。

  • 屋根塗装をしないと将来屋根材の修繕が必要になりコストが上がる
  • 劣化が進行している屋根材に塗装しても意味がない
  • 錆び、藻、苔、カビが生えてきたら屋根塗装を検討するサイン

屋根の劣化を放置しておくと、屋根塗装では修繕が追いつかなくなり大規模な修繕が必要になります。

放置するのではなく、劣化現象が発見されたら屋根塗装を検討してみてください。

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