手軽でおしゃれな外壁に仕上げられる『ツートンカラー』は、外壁塗装の中でも人気の配色の1つです。
外壁塗装におけるツートンカラーは、2色以上の色を使用して塗装をすることですが、どの色を合わせるべきか悩んでしまうこともあるでしょう。
この記事では、外壁塗装でツートンカラーにした施工例を写真付きで紹介するとともに、注意点や特徴について解説していきます。
外壁塗装でツートンカラーに検討している、色選びで悩んでいる場合は、後悔のないようにぜひこの記事を参考にしてみてください。
- ベージュ×ブラウンは同系色で落ち着いたやさしい印象の外壁に
- 使用する塗料はなるべく3色までに抑える
- 和洋の住宅問わず取り入れられる
- 外壁の出っ張りに合わせて色を変える
- 艶なし塗料で上品な仕上がりに

外壁塗装でツートンカラーにした施工事例
単色で塗装するよりもおしゃれな印象を感じられるツートンカラーは、外壁塗装の中でも人気のあるデザインの1つです。
選ぶ色によってバリエーションも様々で、印象もそれぞれ異なります。
ここでは、外壁塗装でツートンカラーにした施工事例を紹介します。
白×黒

白×黒の配色は、シンプルながらも手軽でおしゃれな印象を与えられることから、外壁塗装の中でも人気の高い組み合わせです。
モノトーンでどちらもくっきりとした色をしているため、シックで落ち着いた雰囲気の外壁に仕上がります。
2色でももちろんおしゃれですが、もう1色ワンポイントで色を入れても馴染みやすいうえ、よりハイセンスな印象の外壁に仕上げることが可能です。

白×グレー

白×グレーの配色は落ち着いた雰囲気が特徴の組み合わせです。
白×黒のようなモノトーンではあるものの、グレーを取り入れることで色同士の色の明るさが近づき、より落ち着いた印象の外壁に仕上がります。
色の薄いグレーであれば近隣の住宅にも馴染みやすく、濃いグレーであれば上品な印象を演出できるでしょう。
注意点として、白に近いグレーの場合は白の外壁と同様に黒っぽい汚れが目立ちやすいことが挙げられます。
そのため、外壁に汚れが定着しないよう、定期的に清掃を行うのを心がけておくとよいでしょう。

ベージュ×グレー

ベージュ×グレーの配色は、ナチュラルで落ち着いた印象が特徴の組み合わせです。
ベージュとグレーは汚れが目立ちにくく、メンテナンスに困らないのも魅力と言えます。
主張が激しすぎないことから、近隣とも馴染みやすい組み合わせではある反面、どちらも薄い色味を選択するとぼやけた印象になりやすいため、色の明るさには注意が必要です。

ネイビー×ベージュ

ネイビー×ベージュの配色は、落ち着きと上品さを演出できる組み合わせです。
ネイビーは黒よりも色味が明るく、ベージュはブラウンよりも色味が明るいため、組み合わせることでやさしい印象も感じられます。
また、ネイビーの面積を多く取れば、より個性的でスタイリッシュに仕上げることも可能で、色の組み合わせ方によって落ち着きやスタイリッシュさなど、与えられる印象が変わるのも1つの特徴といえます。

ベージュ×ブラウン

ベージュ×ブラウンの配色は、同系色でまとまりがあり、落ち着いた印象が特徴の組み合わせです。
やさしい印象や温かみも感じられることから、アットホームな雰囲気を演出できます。
階ごとに色分けしてもおしゃれにまとまりますが、画像のように住宅の凸凹に合わせて少しずらした塗装を行うと、デザイン性が上がり個性を活かした外壁に仕上がります。
都心部や地方に関わらず近隣と馴染みやすいため、外壁塗装の中でも人気のある組み合わせです。

グレー×ブラウン

グレー×ブラウンの配色は、落ち着いた雰囲気と上品さが特徴の組み合わせです。
どちらも中間色を使用しているため、やさしく落ち着いた印象になりやすく、近隣とも馴染みやすい外壁に仕上がります。
どちらも色の濃い配色にするとよりスタイリッシュな印象になり、都会的な住宅のように仕上げたい場合には、色を濃いめにして塗装するのをおすすめします。

カーキ×ブラウン

カーキ×ブラウンの配色は、どちらもアースカラーでやさしく落ち着いた雰囲気の外壁に仕上がります。
ナチュラルな印象の配色であるため、自然豊かな地域の住宅と相性が良いのが特徴です。
ただ、どちらもくすんだ色味をしていることから、色の薄い色同士の場合はぼやけて見えやすい難点があります。
そのため、塗装の際はなるべくどちらかは色を濃くしておくのをおすすめします。
白×木目

白×木目の組み合わせは、ナチュラルで上品な印象が特徴の外壁に仕上がります。
木目の外壁は、ナチュラルさと温かみが感じられますが、白い外壁と組み合わせることで清潔さや上品さが加わります。
都心部や地方などに関わらず取り入れやすいため、地域を選ばずに塗装できる点も魅力と言えるでしょう。
ベージュ×レンガ

ベージュ×レンガの組み合わせは、温かみのあるナチュラルな雰囲気を演出できるのが特徴です。
ベージュのやさしく落ち着いた雰囲気に、レンガ特有の温かみと重厚感が加わることで、温かくナチュラルな印象に仕上がります。
また、レンガの外壁は耐久性が高く、メンテナンスに手がかからない点も特徴と言えます。
外壁塗装をツートンカラーにする際の注意点
外壁をツートンカラーにすることでおしゃれに仕上げられますが、塗装を行う場合の注意点がいくつかあります。
以下の5つのポイントをチェックしてみてください。
それぞれについて紹介します。
同系色の塗料を使用する
外壁塗装でツートンカラーにする場合、注意しておきたいポイントとして『同系色の塗料を使用する』ことが挙げられます。
同系色で色を合わせることで、おしゃれで色同士の相性が良いだけでなく、ごちゃごちゃとした印象になりにくくなります。
ベージュ×ブラウンや黒×グレーのように合わせれば、まとまりのあるおしゃれな印象の外壁に仕上げられます。
まとまらない場合はセパレーションカラーを取り入れる
色同士の組み合わせを考えるとき、うまくまとまらないと感じることがあります。
色がまとまらないときは、『セパレーションカラー』を取り入れる方法がおすすめです。
セパレーションカラーとは、色と色の間に加わる中間色(色同士の境目の色)のことを表し、白×黒の配色にグレーを入れたり、ブラウン×グレーの配色にベージュを入れたりすることで色同士をまとめる効果があります。
色選びに難航した場合は、セパレーションカラーを取り入れみることを検討してみてください。
使用する塗料はなるべく3色まで

外壁塗装を行う際に、好きな色をたくさん使用したい場合があるかもしれませんが、3色以上の色で塗装するのはおすすめできません。
理由としては、3色以上の外壁はごちゃごちゃと見えやすく、視界に入るとうるさく感じやすくなるためです。
外壁をツートンカラーで塗装する場合は、基本的には2~3色までにしておき、原色はなるべく控えた方が無難です。
また、70%:25%:5%の比率で色の面積を分けて塗装することで、バランスよくおしゃれな外壁に仕上げられるため、色選びの際は念頭に置いておくとよいでしょう。
付帯部の配色も考慮する
外壁塗装を行う際、付帯部の配色も忘れてはいけません。
付帯部とは、雨樋や雨戸のような部分のことで、外壁以外で塗装を行う場合がある部分です。
外壁だけを考慮して塗装を行った場合、付帯部だけ塗装した外壁と馴染まずに浮いて見えてしまうことがあります。
そのため、塗装の際は外壁だけでなく付帯部も合わせて検討するようにしてみてください。
近隣の住宅と調和させる
色選びの際に、配色を決まったら近隣の住宅と調和できているかを確認しておくとよいでしょう。
自分の好みだけで配色を決めた場合、「仕上がりを確認してみたら周りと比べて浮いて見えた」などと、塗装後に後悔することも考えられます。
馴染みやすい配色を選んでいれば問題ありませんが、デザイン性の高い外壁や、原色に近い色を検討している場合は調和しにくい可能性があるため、一度周りの住宅を確認してみてから決定することをおすすめします。
ツートンカラーの外壁の特徴
ツートンカラーの外壁にすることで様々な印象を演出できます。
代表的な特徴として、以下の3つが挙げられます。
それぞれについて紹介します。
手軽におしゃれな外壁に仕上げられる
外壁塗装でツートンカラーを取り入れることで、手軽でおしゃれな外壁に仕上げられます。
単色で塗装をする場合、どうしてもデザイン性に欠けるため、色の印象でおしゃれさをアピールするしかありません。
一方でツートンカラーの場合は、色を2色以上使用できるため、組み合わせが豊富で色同士の相乗効果を期待できることから、おしゃれに仕上がりやすくなります。
単色の淡い色の外壁より汚れが目立ちにくくなる
単色で淡い色を使用した外壁塗装の場合、落ち着いた雰囲気に仕上がる反面、汚れが目立ちやすくなります。
一方でツートンカラーの場合は、2色以上の色の外壁で、単色よりも汚れに目が行きづらく、色同士の明るさが異なればさらに汚れが目立ちにくく感じられます。
ただ、薄い色同士のツートンカラーの場合は、汚れが目立つ場合があるため、外壁の汚れが気になる場合は薄すぎる色はなるべく使用しない方がよいでしょう。
和洋の住宅問わず取り入れることができる
ツートンカラーの外壁塗装は、洋風の住宅だけではなく和風の住宅とも相性が良いのも特徴の1つです。
2色以上の配色はどの住宅でも可能で、洋風の住宅の場合は比較的どの色でも組み合わせることができます。
和風の住宅の場合は、無彩色の黒や白、落ち着きを感じられるグレーやブラウンなどと相性がよく、色味を出したい場合は暗めの緑や青などがおすすめです。
また、洋風の住宅であれば塗料の艶の有無は問いませんが、和風であれば艶の少ない塗料の方がより上品に仕上がります。
外壁塗装でツートンカラーに区切る方法
外壁塗装でツートンカラーを取り入れる場合、区切り方によって印象は異なります。
ここでは、主な区切り方として2つの方法を紹介します。
階によって色を分ける

階で区切って塗装を行う方法は、ツートンカラーの塗装では一般的で取り入れやすいのが特徴です。
1階と2階で区切られているため、色同士で面積のバランスが取りやすく、手軽におしゃれな印象に仕上げられます。
また、1階に濃い色を合わせれば落ち着いた印象になりやすく、2階に濃い色を合わせると個性を活かした外壁を演出できます。
画像のような配色であれば、落ち着いた雰囲気を出しつつ、ツートンカラー特有のデザイン性を持たせられるため、近隣の住宅とも馴染みやすくおすすめです。
出っ張っている部分のみ色を分ける

住宅の形によっては、出っ張っている部分のみ色を付けるのも塗装方法の1つです。
不規則なカラーリングと色同士の面積差により、階ごとに分けて塗装するよりも、個性的でおしゃれな印象に仕上がりやすいのが特徴です。
ただ、おしゃれな外壁に仕上がる反面、配色によっては奇抜なイメージになるため、近隣の住宅と比べて浮いて見える場合があります。
出っ張っている部分の塗装を行う場合は、近隣とのバランスを踏まえて検討してみるとよいでしょう。
ツートンカラーで外壁をよりおしゃれに仕上げるコツ
ツートンカラーで外壁塗装を行う場合、おしゃれなイメージを演出できますが、工夫次第でよりデザイン性のある外壁に仕上げられます。
ツートンカラーで外壁をよりおしゃれに仕上げるコツは、以下の3つがあります。
それぞれについて紹介します。
縦に色を分けるツートンカラーを取り入れる

外壁塗装のツートンカラーといえば、横に色分けしたボーダーが一般的ですが、縦に色分けしたストライプで塗装をすると、ボーダーとは違う印象の外壁に仕上がります。
ストライプの外壁は、より洗練されたイメージになり、個性を演出するだけでなくさわやかさも感じられます。
一方で、ストライプに外壁塗装をした住宅はそう多くないため、近隣の住宅と色が似ていたとしてもデザインで個性を主張することが可能です。
また、ストライプは縦長に見える効果があることから、実際の住宅よりも高く大きく感じられるのも魅力の1つです。
塗料の艶の有無にこだわる
ツートンカラーに外壁塗装をする場合、色の組み合わせばかりに目を向けがちですが、塗料の艶の有無にこだわることでより印象深い外壁に仕上げられます。
艶のある塗料を使用すれば外壁に光沢感が生まれ、新築のようなピカピカとした外壁に仕上がる一方で、艶なし塗料を使用すれば、マットな塗面になり上品さや落ち着きを感じられる外壁を演出できます。
また、耐久性の観点からみると、艶なしよりも艶あり塗料の方が色が長持ちするため、メンテナンスの部分を考慮して検討するのもよいでしょう。
色の面積差でメリハリをつける
外壁塗装をするうえで、あえて色の面積に差を出すことでメリハリをつける方法もあります。
1階2階で分けて塗装をする場合は、基本的に色同士の面積が1:1になることが多くありますが、どちらかの色を多くすることで色のバランスが生まれてメリハリが出ます。
また、合わせる色の明るさが異なる場合、面積差があるほどより個性的な仕上がりになるため、おしゃれな外壁にしたい場合は色の面積差にも注目してみるとよいでしょう。
ツートンカラーの外壁塗装に関するよくある質問
- 外壁をツートンカラーにするメリットは?
-
外壁をツートンカラーに塗装する場合、以下のメリットが考えられます。
- 個性的な外壁に仕上げられる
- 配色によって様々な印象を与えられる
- 和洋の住宅に問わず取り入れられる
ツートンカラーの外壁塗装は、単色で塗装した外壁に比べておしゃれに仕上げられる特徴があります。
配色のバリエーションが豊かな分、組み合わせる色によって上品な印象の外壁に仕上げられたり、落ち着いた雰囲気の外壁に仕上げられたりと、単色の塗装よりも与えられる印象の幅が広いのが魅力です。
また、和洋の住宅に問わずツートンカラーは合わせやすく、どの住宅でも取り入れやすいのはメリットの1つと言えます。
- 外壁をツートンカラーにするデメリットは?
-
外壁をツートンカラーに塗装する場合、以下のデメリットが考えられます。
- 配色のバランスによってちぐはぐに感じてしまう
- 近隣の住宅と馴染みにくい場合がある
- デザイン性が高い場合は費用が若干高くなる可能性がある
外壁をツートンカラーにすることで、おしゃれな雰囲気に仕上がる一方、配色のバランスが崩れるとちぐはぐに感じられるため、注意が必要です。
色の明るさや配色によっては奇抜に感じられる場合があり、近隣の住宅と比べて浮いて見える可能性も考えられます。
また、デザイン性が高いものや細かく色分けがある場合は、作業工数が増えることから費用が若干高くなる場合があります。
- 外壁塗装のツートンカラーで人気のある色は?
-
人気のある色の組み合わせは以下の通りです。
地域を問わず取り入れやすい配色が人気の傾向にあります。
- 外壁をツートンカラーにする割合は?
-
階ごとに分けて外壁塗装を行う場合は50%:50%くらいがベストです。
一方で、3色使用する場合は70%、25%、5%の面積に分けて塗装を行うことでまとまりがよくおしゃれに仕上がります。
- 外壁塗装をツートンで塗るといくらくらいしますか?
-
ツートンカラーで外壁塗装をする場合、単色で塗装するのと比べても費用差はさほどありません。
外壁塗装では一般的に、塗料の単価×塗る面積で費用が算出され、単色で塗り替える場合でも2色以上で塗り替える場合でも費用が大きく異なることはありません。
ただし、デザイン性の高い塗装を行う場合や、数多くの塗料を必要とする場合は、作業工数が増えることから費用が高くなる傾向があります。
そのため、工数のかかりそうな塗装になる際は、費用についてもきちんと業者と話し合っておくことをおすすめします。
ツートンカラーは手軽におしゃれな外壁を演出できる組み合わせ(まとめ)
ツートンカラーは、手軽におしゃれな外壁に仕上げられるだけでなく、組み合わせる色によってバリエーションが豊富なのが特徴です。
ツートンカラーにする場合の注意点やコツを押さえれば、後悔なくおしゃれな外壁塗装ができます。
紹介した内容をまとめると以下の通りです。
- 白×黒の組み合わせはシンプルかつおしゃれに仕上がる
- 同系色の塗料を使用すること
- 和洋の住宅問わず取り入れられる
- 外壁の出っ張ている部分だけ塗装をすれば個性的な仕上がりに
- 塗料の面積差でメリハリをつける
この記事を読んで、後悔しないツートンカラーの外壁塗装に役立ちましたら幸いです。