外壁塗装に適切な時期はいつ?季節による違いまでプロが解説

外壁塗装の時期や季節

ご自宅が塗り替えるべき時期に差し掛かっているのか気になっていませんか?

外壁塗装は定期的な塗り替えが必要ですが、

  • 築年数
  • 劣化状況
  • 施工季節の特徴

を把握した上で適切な時期に塗り替えする必要があります。

ランニングコストを考えると定期的な塗り替えがおすすめですが、外壁塗装の費用は決して安くありませんので、建物の劣化状況を把握した上で適切な塗り替え時期を設定しましょう。

また、施工する季節によっては、塗料が硬化不良を起こしたり、費用が高くなるといったデメリットも存在しますので、外壁塗装の施工する季節は非常に重要です。

この記事では以下の内容についてお伝えしています。

  1. 外壁塗装を実施する定期的な周期は何年?
  2. 外壁塗装を実施する目安の劣化症状とは?
  3. 外壁塗装を実施する最適の季節は?
  4. 時期によって費用が変わる?
  5. 時期による業者さんを見分けるポイント

外壁塗装を成功させるためにも、業者さんと施工時期をしっかり検討した上で実施しましょう。

この記事のポイント
  1. シリコン塗料の耐用年数は10年~15年
  2. 外壁塗装の劣化症状は7つある
  3. 外壁塗装は気温5℃以下、湿度85%以上の場合作業ができない
  4. 春や秋は塗装作業に向いており、夏や冬は向いていない
  5. 春や秋は費用が高くなる可能性がある
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目次

外壁塗装を実施する定期的な周期は何年?

外壁塗装の塗り替えを実施する定期的な周期(耐用年数)はおおよそ5年〜20年です。

現在塗っている外壁塗装の塗料によって、適切な塗り替え時期が異なりますので、紹介します。

種類耐用年数
アクリル塗料5年~7年
ウレタン塗料8年~10年
シリコン塗料10年~15年
フッ素塗料15年~20年
塗料の種類と耐用年数

こちらが塗料の種類別の耐用年数です。実際には、建物の立地条件などによって劣化速度は変わります。

そのため、塗り替えを検討する際は、業者さんに依頼をして事前に外壁塗装の劣化状況を確認しましょう。

ちなみに、外壁塗装で一般的によく使用される塗料は『シリコン塗料』です。海に近い建物などは塩害の恐れがあることから耐久性がより高い『フッ素塗料』を使用するケースもあります。

外壁塗装を実施する目安の劣化症状とは?

外壁塗装には塗り替え時期(塗りごろ)を判断する劣化症状があります。

劣化症状は、いくつか種類がありますので、それぞれの症状を把握して適切な時期を判断しましょう。

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劣化症状塗り替え推奨時期放置した場合に起こること
退色経過観察でも問題なしチョーキングや剥がれに繋がる
汚れ経過観察でも問題なし藻やカビの繁殖に繋がる
藻やカビの繁殖約1年以内に清掃の検討塗膜の剥がれに繋がる
チョーキング約1年~2年以内塗膜の剥がれに繋がる
膨れ約1年~2年以内塗膜の剥がれに繋がる
ひび割れ約1年以内雨漏りに繋がる
剥がれ約1年以内雨漏りに繋がる
劣化症状と塗り替え推奨時期や放置した際の懸念事項

こちらが劣化症状と塗り替え推奨時期、放置した場合に起こる症状をまとめた表です。

チョーキングとは、塗装面の表層樹脂が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョークのように粉状になる現象です。例えば、ガードレールや、公園の手すりに触ったとき、手に色が付くのはチョーキングが原因です。

各劣化症状の度合いによって、塗り替え推奨時期は異なりますので、あくまで参考としてご覧下さい。劣化度合いによっては緊急を要する場合もあります。

続いて、各劣化症状をご説明します。

退色

退色は、紫外線や雨水などが原因で塗装の色味やツヤが褪せた状態です。劣化症状の初期の段階ですので、すぐに塗り替える必要はなく、経過観察でも大丈夫です。

しかし、そのまま放置しておくとチョーキングや剥がれに繋がりますので、業者さんに調査してもらうことをおすすめします。

汚れ

外壁塗装は凹凸が多いため、汚れが付着しやすい特徴があります。汚れについても退色と同様に、すぐに塗り替える必要はなく、経過観察でも問題ありません。

ただ、そのまま放置しておくと藻やカビの繁殖に繋がるため、定期的な清掃をおすすめします。

藻やカビの繁殖

汚れと同様に外壁塗装は凹凸が多いため、立地によっては藻やカビが繁殖しやすい場合があります。

藻やカビを放置しておくと塗装の劣化を早めてしまい、剥がれに繋がるため、洗浄することをおすすめします。高圧洗浄機でないと落とすことが困難なため、業者さんにお願いしましょう。

チョーキング

チョーキングは既にお伝えの通り、塗料の劣化が進んでいる特徴の1つです。約1年~2年以内に塗り替えを検討しましょう。

チョーキングの有無は、塗装部分を触って粉状のものが付着するかしないかで判断します。付着した場合はチョーキングが起きており、塗料の機能が劣化していることを示しています。

そのまま放置しておくと、塗膜の剥がれに繋がりますので、まずは業者さんに調査してもらいましょう。

膨れ

膨れが起こる原因の1つとして、下地の洗浄時に十分に乾燥させず、塗料を塗ってしまったことが考えられます。これは膨れが経年により下地に付着していた水が蒸発し、塗膜を押し出すことで起こるからです。

また、もう1つの原因は付近の塗装が割れてそこから雨水が侵入し、膨れてしまうことも考えられます。

そのまま放置しておくと塗膜が剥がれてしまい、最悪の場合は雨漏りに繋がりますので、約1年~2年以内に塗り替えを検討しましょう。

ひび割れ

外壁塗装のひび割れの原因は、下地のひび割れが原因だと考えられます。

下地のひび割れに追従して表面の塗装も割れます。下地のひび割れはコーキングで補修していることが多いのですが、そのコーキングが劣化していると塗装にまでひび割れが出てきます。

そのまま放置しておくと、雨漏りに繋がりますので、1年以内にひび割れの補修と塗装の塗り替えを検討しましょう。

剥がれ

剥がれの原因としては、汚れやチョーキング、膨れを放置したことが考えられます。下地を保護している塗装が剥がれてなくなっておりますので、下地の劣化が早まってしまいます。

そのまま放置しておくと、雨漏りに繋がりますので、1年以内の塗り替えを検討しましょう。

ご自身で適切な時期を判断するのは難しいため、ご紹介した症状が出たらまずは業者さんに調査してもらいましょう。

外壁塗装を実施するのに最適の季節は?

外壁塗装を実施する季節は非常に重要です。理由は、季節によっては、塗料が硬化不良を起こしたり、費用が高くなる可能性があるためです。

一般的には春や秋が最適な季節です。

なぜかと言えば、気温や湿度が安定しており、塗料の硬化不良が起きにくいからです。裏を返せば、工事が集中してしまうため、塗装費用が高くなる可能性があります。

外壁塗装には適さない条件がある

外壁塗装に適さない条件は以下の表の通りです。

気温5℃以下
湿度85%以上
外壁塗装に適さない条件

表の条件に当てはまった場合、塗料が硬化不良を起こす可能性があるため、基本的に塗装作業ができません。塗料メーカーの多くはこの条件を明記しています。

また、当然ながら雨の日も作業ができません。これは、塗装作業は乾燥時間が非常に大事で、乾燥していない下地に塗装してしまうと、塗料本来の接着力が発揮できず膨れや剥がれの原因になるためです。

季節でお伝えすると、気温が5℃以下になる可能性が上がる寒い冬の時期や、梅雨、台風が発生しやすい時期などが適さない条件に合致しやすくなります。

例外的に、養生した上でヒーターなどで条件範囲内の環境を作って作業するケースもありますが、その分費用は高くなります。

月ごとのメリットやデメリット

月ごとにどのようなメリットやデメリットがあるか以下の表にまとめました。

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月(季節)メリットデメリット
3月(春)気温や湿度が比較的安定している。業者さんが繁忙期のため、工期が長くなる可能性がある。(年度末のため工事が集中する)
4月(春)気温や湿度が比較的安定している。業者さんが繁忙期のため、工期が長くなる可能性がある。
5月(春)気温や湿度が比較的安定している。業者さんが繁忙期のため、工期が長くなる可能性がある。(GWがあり作業日数が少ない)
6月(夏)気温が高いため塗料が乾燥しやすく、工期が短縮できる可能性がある。梅雨の時期なので作業できない日があり、工期が長くなる可能性がある。春ほどではないが、業者さんが忙しい。
7月(夏)気温が高いため塗料が乾燥しやすく、工期が短縮できる可能性がある。梅雨の時期なので作業できない日があり、工期が長くなる可能性がある。
8月(夏)気温が高いため塗料が乾燥しやすく、工期が短縮できる可能性がある。比較的業者さんのスケジュールが空いている。台風の時期なので作業できない日があり、工期が長くなる可能性がある。台風の影響で風が強く、足場が倒れる危険がある。
9月(秋)気温や湿度が比較的安定している。台風の時期なので作業できない日があり、工期が長くなる可能性がある。台風の影響で風が強く、足場が倒れる危険がある。
10月(秋)気温や湿度が比較的安定している。業者さんが繁忙期のため、工期が長くなる可能性がある
11月(秋)気温や湿度が比較的安定している。業者さんが繁忙期のため、工期が長くなる可能性がある
12月(冬)比較的業者さんのスケジュールが空いており、複数の業者さんから選びやすい。気温が低く、5℃を下回ると作業ができない。秋ほどではないが、業者さんが忙しい。
1月(冬)比較的業者さんのスケジュールが空いており、複数の業者さんから選びやすい。気温が低く、5℃を下回ると作業ができない。
2月(冬)比較的業者さんのスケジュールが空いており、複数の業者さんから選びやすい。気温が低く、5℃を下回ると作業ができない。
外壁塗装の月(季節)によるメリットとデメリット

こちらの表でお伝えしている月(季節)ごとのメリットとデメリットをまとめると以下の通りです。

  1. 春は気温や湿度は安定しているが、業者さんが忙しく、工期が長くなる可能性がある。
  2. 夏は塗料が乾燥しやすく工期が短くなる可能性はあるが、梅雨や台風で作業できない日が多く、工期が長くなる可能性がある。
  3. 秋は気温や湿度は安定しているが、業者さんが忙しく、工期が長くなる可能性がある。
  4. 冬は比較的業者さんが空いているが、気温が5℃を下回ると作業ができない。

このように季節によってメリット、デメリットがあります。上記内容を把握した上で、どの時期に実施するか検討しましょう。

外壁塗装は施工時期によって費用が変わる?

すべての業者さんが当てはまる訳ではありませんが、時期によって、外壁塗装の費用が変わる可能性があります。

季節でどのような変化があるのか説明します。

ただ、業者さんによって職人さんの抱えている人数が違うため、必ず金額が高くなる、安くなるといったわけではなく、1つの傾向としてご覧下さい。

春・秋

春や秋は、気候がよく外壁塗装に最適な季節なので、業者さんは忙しくなります。

すると、人手不足に陥るため、比較的忙しくない他県などから職人さんの応援をお願いすることがあります。

他県の業者さんの応援が必要な場合、通常より人件費がかかり、費用が高くなる可能性があります。

夏・冬

春や秋ほど忙しくないので、夏や冬に費用が高くなる可能性は低く、業者さんによっては割引をしてくれるケースもあります。

業者さんによって、忙しいか仕事がなくて困っているのかは異なりますので、複数社の見積りを取得し、検討することをおすすめします。

外壁塗装が必要な時期に関する知識で業界さんを見分けるポイント

これまでお伝えした外壁塗装と時期に関する知識をもとに良い業者さんを見分けるポイントをお伝えします。

劣化状態をしっかり見ているのか確認する

外壁の劣化調査を無料で実施してもらうまではいいのですが、まだ塗り替えが必要な時期でないのにもかかわらず

「塗り替えの時期にきてます」

という業者さんがいます。理由は外壁塗装を実施してもらった方が利益になるからです。

そのように言われた場合は、

  1. どのような劣化症状だったのか
  2. 放置しておくとどうなるのか
  3. いつまでに実施した方がいいのか(今すぐと言われた場合はその理由)

を質問しましょう。

この記事でお伝えした『外壁塗装を実施する目安の劣化症状とは?』と照らし合わせてみて、確認しましょう。

業者さんに調査してもらう前にご自身で事前に劣化状況を把握しておくことが何より重要です。

外壁塗装を施工する時期や季節のメリットとデメリットを説明してくれるか確認する

『外壁塗装を実施するのに最適の季節は?』でお伝えした通り、基本的に春や秋は塗装作業に向いており、夏や冬は向いておりません。

特にデメリットを説明せず、台風が多い地域で夏の実施をおすすめする業者さんや、雪の多い地域で冬をおすすめする業者さんには注意が必要です。

デメリットを説明しないで良いことのみを話す業者さんは、すぐに仕事が欲しいほど手が空いており、ミスをしても悪いことは隠すような姿勢で仕事をしている可能性が高いため注意が必要です。

業者さんには、

  1. いつ頃実施できるのか
  2. おすすめの時期はいつ頃なのか

を質問して、夏や冬をすすめられた場合は

  1. 夏や冬をすすめる理由
  2. 保証期間や保証内容

を確認し、しっかり納得した上でお願いしましょう。

まとめ

外壁塗装の劣化が進んでおり、塗装時期が遅れると、雨漏りが発生する可能性があるため、その前に外壁塗装などのメンテナンスをする必要があります。

また、外壁塗装する季節によっては、塗料の硬化不良が起きやすいなどのデメリットがあるため、注意が必要です。

適切な時期に外壁塗装を実施するために、

  1. 塗装の耐用年数
  2. 建物の劣化状況

をしっかり把握する必要があります。その上で、業者さんに劣化調査や見積りを依頼しましょう。

業者さんとの打ち合わせの際には、悪徳業者に騙されないためにも、しっかりした知識を持って、業者さん任せにするのではなく、大切なご自宅のメンテナンスを任せるのに相応しい業者さんなのか確認するためにも質問をしましょう。

「外壁塗装の失敗はなんとしても避けたい」とお考えの方は、『優良業者紹介サービス』を利用されてみてはいかがでしょうか。

この記事が外壁塗装を検討する上で、少しでもお役に立ちましたら幸いです。

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