「外壁塗装を行っているけど臭いがキツい」
外壁塗装中の臭いに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
特に赤ちゃんのいるご家庭や妊婦の方、ペットを飼っている方などは、臭いが健康面に悪影響をおよぼさないか気になるかと思います。
外壁塗装中の臭いによって、健康被害を及ぼす可能性はゼロではありませんが、悪影響を及ぼすことはほとんどありません。
近年の塗料は安全面が考慮されており、人体への影響はごくわずかです。
ですが、臭いはやはり気になりますので、少しでも抑えたいと思う方は多いのではないでしょうか。
本記事では臭いの発生期間や原因を詳しく解説しています。
外壁塗装時の臭いに対する不安を和らげ、適切な対策をとれるようになりますので、ぜひご一読ください。
- 外壁塗装中の臭いは人体に大きな被害を及ぼさない
- 臭いの発生期間は3〜4日(工程によっては2〜3週間)
- 臭い対策として窓を開けて屋外に向けて扇風機を回すと効果的
外壁塗装中の臭いが人体(赤ちゃんなど)に与える影響は少ない
現在使用されている塗料は安全面に配慮されているものが多く、過度に心配する必要はありません。
赤ちゃんや妊婦の方、ペットも同様に影響は少ないですが、心配な方は適切な対応を検討してみてください。
外壁塗装中に発生する臭いは『VOC(揮発性有機化合物)』が原因です。
VOCによる人体への影響は現在かなり少なくなっていますが、症状としては頭痛・吐き気・めまい・目や鼻への刺激などが考えられます。
外壁塗装で使用する塗料は基本的に『F☆☆☆☆(エフフォースター)』という基準で安全性が高いものです。
F☆☆☆☆とは、シックハウス症候群の原因とされる『ホルムアルデヒド』の発散基準を表したもので、ランクは☆1個から☆4個まであり、F☆☆☆☆は最高ランクです。
参考サイト:大阪市・1 シックハウス症候群と化学物質過敏症について
外壁塗装中の臭いの発生期間
基本的に塗装の開始から3〜4日程度が、外壁塗装中の臭いの発生期間ですが、工期によっては2〜3週間臭いが続くこともあります。
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。臭いは中塗り・上塗りの工程で多く発生しますが、下塗りで油性塗料を使用している場合などでも発生します。
また下塗り時に臭いが発生する場合は、他の現場で使用していた塗料を使い回すことで希釈した水が腐って発生するケースもあります。
塗料の臭いは乾燥するとほぼなくなるため、塗装の開始から乾燥終了までが臭いの発生期間です。
外壁塗装中の臭い対策3選
人体にあまり影響がないとわかっていても、やはり臭いは気になるものです。
ここでは外壁塗装中の臭いを軽減する対策を3つ紹介します。
これらは即効性のある臭い対策です。1つずつ詳しく説明します。
部屋の換気をする
窓を開けて部屋の空気を入れ替えると、溜まっている臭いが軽減します。単純ですが効果的な臭い対策です。
日中の作業時間帯は塗料の臭いが入ってきてしまうため、塗装作業が終了している夜間の換気がおすすめです。
塗装中の外壁から離れている窓を開け、屋外に向けて扇風機やサーキュレーターなどを回します。
外壁塗装中は通常窓が養生されているので、換気したい旨を業者に伝えて事前に養生を外してもらいましょう。
換気を行っても臭いが残る場合は、室内の温度を暖房器具などで強制的に上げて、その後換気を行う『ベーキングアウト』という手法での換気がおすすめです。
臭いの原因であるVOCは、空気よりも重く下に溜まりやすいという特徴があるため、室内温度を上げて暖かくなった空気を上昇させることで、より換気の効果が表れます。
マスクをつける
どうしても臭いが気になるときは、塗装作業中だけマスクを付けて生活するのがおすすめです。通常時よりも大幅に臭いを軽減できるでしょう。
マスクには活性炭入りなど、消臭効果に優れたものがあり、通常のマスクよりも効果を実感できるので試してみてください。
不織布のマスクはVOCの臭いに対してはあまり効果がありません。2枚重ねにしてもあまり変化はないので、消臭に特化したマスクの使用をおすすめします。
専用の消臭スプレーを使用する
消臭スプレーは様々な種類が販売されていますが、VOC専用のスプレーが最も効果があります。
通常の消臭剤で塗料の臭いを消すのは困難です。
ホルムアルデヒドにも効果があるVOC専用の消臭スプレーは、塗装中の臭い消しに最適です。
ネットショップなどで2,000〜3,000円程度で購入できますので、部屋の換気がむずかしい方は試してみてください。
外壁塗装前の臭い対策
外壁塗装を行う前に臭い対策を行うことで、塗装中の臭いを軽減できます。
外壁塗装前の臭い対策は主に以下のものがあります。
- 水性塗料を使用する
- F☆☆☆☆の塗料を使用する
- バラの香りがする塗料を使用する
事前に臭いの少ない塗料を選ぶと、外壁塗装中の臭いを軽減できるので、外壁塗装前の方は検討してみてください。
外壁塗装の臭いについてよくある質問
外壁塗装の臭いについてよくある疑問点をまとめました。
- 外壁塗装中に換気扇は回せない?
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外壁塗装中に換気扇の使用は可能ですが、窓を締め切った状態では換気の効果は薄いです。
換気扇の吐出口を養生している場合があるので、使用前に業者さんに確認してみてください。
▶︎ 臭いの対策方法はこちら
- 近所へ外壁塗装の臭いは飛ばない?
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外壁塗装中は家全体を飛散防止用のシートで覆うため、臭いも周囲へは飛びにくいといえますが、全く飛ばないわけではありません。
風向きなどによっては臭いが拡散してしまうケースもあるので、近隣には事前に挨拶をしておくと良いでしょう。
▶︎ 臭いの発生期間はこちら
- マンションの外壁塗装時の臭い対策は?
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マンションの外壁塗装時も、基本的に戸建の場合と臭い対策は変わりません。
作業工程がわかりにくいのが、マンション外壁塗装の特徴です。
事前に塗装の時期を確認してみてください。
外壁塗装の臭いが気になる3〜4日はしっかり対策しよう(まとめ)
近年は塗料の進化により、外壁塗装時の臭いもあまり気にならなくなりました。
ですが使用する塗料によっては臭いが発生するので、適切な対策が必要です。
この記事では以下のポイントを解説しました。
- 外壁塗装で発生する臭いが人体に与える影響は少ない
- 臭いは中塗り・上塗りの工程で多く発生する
- 臭い対策ではベーキングアウトが効果的
外壁塗装時の臭いの発生期間を知り、適切な対策を行うことで被害を最小限に食い止められます。
外壁塗装中でも快適な生活を送るために、この記事の内容をぜひ実践してみてください。