外壁塗装の悪徳業者に騙されない!訪問営業の詐欺手口と対処法大全

外壁塗装の悪徳業者

悪徳業者とは、不安をあおったり、弱みに漬け込んで相場より大幅に高額な金額でサービスや商品を売り付ける業者です。

特に外壁塗装は悪徳業者による訪問営業が多く、その背景には外壁は誰でも状況を確認することができ、標的が絞りやすいという理由があります。

もちろん外壁塗装業者のほとんどは優良業者ですが、一部には悪徳業者が存在するのです。

この記事では、悪徳業者に引っ掛からないために、以下の内容をお伝えします。

  • リフォーム工事(外壁塗装含む)による訪問営業の相談件数
  • 外壁塗装に悪徳業者が多い理由
  • 訪問営業の詐欺の手口
  • 優良業者の見分け方
  • 詐欺にあった場合の対処法

この記事をご覧いただき、悪徳業者に騙されない知識や対処法を身に付けましょう。

この記事のポイント
  1. 訪問営業の相談件数は年々増えている
  2. 外壁塗装は工事内容が複雑なため騙しやすい
  3. 訪問営業が来てもすぐに契約はしない
  4. 詐欺にあった場合はクーリングオフ制度を利用する
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目次

リフォーム工事(外壁塗装含む)による訪問営業の相談件数は増えている

まず初めに『独立行政法人国民生活センター』が公開しているリフォーム工事(外壁塗装含む)の相談件数をご紹介します。

こちらには「契約をせかされて不要なリフォーム工事をした」などの『訪問営業によるリフォーム工事』や「点検をさせてもらいましたが工事をしないと危険です」などの『点検商法』の相談が寄せられています。

相談件数の推移は以下の通りです。

訪問営業によるリフォーム工事

年度相談件数
2017年6,385件
2018年7,222件
2019年7,998件
2020年8,160件
訪問営業によるリフォーム工事の相談件数

点検商法

スクロールできます
年度相談件数
2017年5,415件
2018年5,683件
2019年5,759件
2020年6,496件
点検商法の相談件数

表をご覧の通り、年々相談件数が増えています。それだけ悪徳業者が増えており、また騙す手口も巧妙になっているということです。

独立行政法人国民生活センターのホームページには、『最近の事例』なども載っておりますので、詳しく知りたい方は下記URLからご参照下さい。

http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reformtenken.html

外壁塗装に悪徳業者が多い理由

外壁塗装はリフォーム工事の中でも悪徳業者が多い理由をご説明します。

理由はいくつかあり、

  1. 標的が絞りやすい
  2. 工事内容がわかりにくい
  3. 相場がわからない
  4. 仕上がりが悪いかどうかの判断がしにくい

などの理由があります。それぞれについてご説明します。

標的が絞りやすい

外壁は外から誰でも確認できるため、塗り替えたばかりか、もしくは時間が経っているのかコストをかけずに判断できます。

そのため、標的が絞りやすくピンポイントで訪問営業が可能です。

しかし、実際には、外壁塗装の劣化状況はパッと見だけでは判断できません。(退色や剥がれはわかりますが、下地の劣化の進行度合いはわかりません)

工事内容がわかりにくい

外壁塗装は工事内容が、

  1. 足場設置
  2. 高圧洗浄
  3. 下地処理
  4. 下塗り
  5. 中塗り
  6. 上塗り
  7. 足場解体

と多岐に渡るため、複雑で分かりにくいものです。

そのため、「プロの業者さんにお任せします」という方が多く、そこに漬け込んだ悪徳業者が多いのです。

騙す側と騙される側で知識の格差が大きいほど騙されやすくなります。

費用相場がわからない

外壁塗装は約10年~15年に1回のペースでしか実施しないため、見積りを取得する機会が少なく、発注側が費用相場を知らないことがほとんどです。

そのため、高額な見積りを提示しても気づかないことに着目して、発注金額が大きく利益を上乗せしやすい外壁塗装には悪徳業者が多いのです。

仕上がりが悪いかどうかの判断がしにくい

外壁塗装の仕上がり(目で見える塗装)は基本的に上塗り塗装しかありません。塗料の密着に重要な下地処理、下塗り・中塗りなど塗る工程はありますが、上塗りしてしまえば見えないのです。

仕上がりの確認も足場に登れば分かりやすいのですが、足場を解体してしまえば、細かな仕上がりの良し悪しは確認できません。

質の低い工事によって塗料の寿命が大幅に縮んだとしても、剥がれなどの症状が出る場合まで最低でも1週間程度はかかるので、その間に業者が行方をくらませることもあり注意が必要です。

下地処理については以下の記事で詳しくお伝えしています。

外壁塗装における悪徳業者の訪問営業詐欺の手口

次に訪問営業に来た業者の詐欺の手口をご紹介します。

そもそも、訪問営業の業者は悪徳業者の可能性が比較的高いことを頭に入れておきましょう。

いろいろな手口がありますが、代表的なものとしては、

  1. キャンペーンなどの特別感を出す
  2. 不安をあおる
  3. すぐに契約を求める
  4. 前払いを求める
  5. 追加金額を請求してくる

などがあります。それぞれについてご説明します。

キャンペーンなどの特別感を出し大幅に値引きする

キャンペーン中という、うたい文句で今だけキャンペーン金額で工事できるなど、お得感を出す手口です。

しかし、実際はキャンペーン金額でも高いのです。この手口は、外壁塗装の費用相場を知らない場合、騙される危険性があります。

悪徳業者の見積書は一式表示が非常に多く、㎡単価がわからないことがあります。そのような見積書を提示してくるようなら必ず細かな内訳書を要求して下さい。

参考までに外壁塗装の単価の費用相場をお伝えしますと以下の通りです。

工事種類費用相場
足場700円~800円/㎡
高圧洗浄100円~300円/㎡
下地処理(コーキング)500円~1,200円/m
下地処理(ケレン)500円~1,000円/㎡
下塗り600円~1,000円/㎡
中塗り・上塗り(ウレタンorシリコン塗料)1,700円~3,000円/㎡
全部含めた金額(2階建て・40坪)約100万円~150万円
外壁塗装の単価の費用相場

キャンペーンなどの特別感を使った悪徳業者の営業話法の一例

「ちょうど外壁塗装のキャンペーンをしておりまして、通常だと400万円かかるところを今だと250万円でできますので、是非やりましょう」

このような話法を使ってきます。

相場を知っていれば割高であることがすぐにわかるため、ご自宅の平米数と合わせて相場の知識をおさえておきましょう。

不安をあおる

外壁の劣化状況をかなり誇張して不安をあおってくる手口です。

外壁塗装を実施する必要がないにも関わらず、色が変色しているだけで雨漏りしてしまうなど、緊急性があることを伝えてきます。

まず、色が変色しているだけでは雨漏りすることはありません。

複数の業者さんに相談し劣化診断を実施してもらいましょう。

不安をあおる悪徳業者の営業話法の一例

「先ほど外壁の状態を見させてもらいましたが、かなり酷い状態ですね。すぐにでも外壁塗装を実施しないと取り返しのつかないことになりますよ」

このような話法を使ってきます。「すぐにでも」「取り返しがつかない」など不安をあおる言葉を使ってくる悪徳業者には注意しましょう。

すぐに契約を求める

すぐに契約するよう求めてきます。これはじっくり考える時間を与えず、判断を鈍らせる意味があります。

逆に言うと、じっくり考えさせてしまうと悪徳業者だと言うことがバレてしまうのです。

絶対に即決しないようにし、複数社の見積書を取得しましょう。

期間の限定性を使った悪徳業者の営業話法の一例

「外壁の劣化が酷い状態なので、取り返しのつかないことになる前にすぐに工事をしましょう。この場でご契約いただければ特別に足場を無料にいたします」

仮に、緊急をようすることはあっても即決する必要はありません。外壁塗装は高額な買い物なので、複数社の見積書を取得するなどしてじっくり検討しましょう。

また、足場が無料になることはありません。他の項目に費用をのせられるだけなので注意しましょう。

前払いを求める

悪徳業者の中には、前払いを求めてくることがあります。これはお金を貰って持ち逃げするためなので、前払いをしてはいけません。

基本的に外壁塗装の支払い方法は前払いだけということはありません。外壁塗装の支払いはほとんどが後払いです。また前払いと後払いの半々ということもあります。

当然持ち逃げされた場合、業者に連絡しても繋がりませんので、絶対に前払いは拒否しましょう。

前払いに関する悪徳業者の営業話法の一例

「足場材や塗料代など事前に費用がかかるので、前払いして下さい。外壁塗装では前払いが当たり前ですよ。」

前払いが当たり前なことはなく、仮に事前費用をお客様から徴収するにしても工事金額の半分程度です。

追加金額を請求してくる

これは工事が完了した後のことですが、悪徳業者は追加金額を請求してくることがあります。

事前に承諾を得ることもなく、追加で工事を行い、その分の費用を請求してくるのです。工事をしているならまだしも、してもいない工事の請求をしてくることもありますので、注意が必要です。

当然承諾していないので支払う必要はありません。

追加金額の請求に関する悪徳業者の営業話法の一例

「見積りには入ってなかったのですが、劣化が酷く緊急性があったので工事を実施しました。追加費用が20万円かかりましたので支払って下さい」

基本的に訪問営業に来る業者には疑いの目を持って対応しましょう。少しでも怪しいことがあれば毅然とした態度で断りましょう。

外壁塗装の優良業者の見分け方は?

基本的に訪問営業に来た業者は疑いの目を持って対応した方が良いですが、優良業者も中にはいます。

見分け方は以下の通りです。

  1. すぐに契約を求めない
  2. 見積書の内容が細かい
  3. 複数案を提示してくれる
  4. メリットとデメリットを双方説明する

それぞれについてご説明します。

すぐに契約を求めない

訪問営業に来た業者は、当然まだ外壁の状況や数量などは細かくわからないので、おおまかな見積書を提示してきます。

悪徳業者の場合、おおまかな見積書ですぐに契約を求めてきますが、優良業者ならまずそのようなことはしません。

「詳細な見積書を作成したいので調査をさせてほしいのですが…」と話があり、すぐに契約を求めることはないのです。

見積書の内容が細かい

おおまかな見積書であっても、各項目について単価がしっかり記載されている場合も優良業者の特徴です。

また、『一式』など抽象的な表現はほぼなく、調査後の見積書の単位も小数点以下で詳細なものを出します。

複数案を提示してくれる

優良業者であれば、一案だけではなくお客さまの考えに合わせて、複数案を提示してくれます。

例えば、『シリコン塗料とフッ素塗料』といった耐用年数の違う複数の塗料を提示してくれるなどです。

メリットとデメリットを双方説明する

悪徳業者は都合の良いことしか言いませんが、優良業者はメリットとデメリットを両方伝えます。

これは、デメリットを説明せずにクレームになった場合、会社の評判が落ち、長期的な集客力の低下に繋がるのを恐れているからです。

物事にはメリットしかないものの方が少ないです。例えば、耐用年数が長いというメリットがあるフッ素塗料を使う場合、単価が高いというデメリットがあります。

外壁塗装の悪徳業者の詐欺にあった場合の対処法

実際に詐欺にあってしまった場合は、どう対処すればいいのかご紹介します。

対処法は以下の2つがあります。

  • クーリングオフ制度を活用する
  • 相談窓口に連絡する

それぞれについてご説明します。

クーリングオフ制度を活用する

クーリングオフ制度とは、訪問営業などで強引に契約させられた際に契約を解除できる制度です。

この制度を活用できる期間は、契約を交わした日を含めて8日間と決められており、この期間中であれば無条件で解約できます。

詳しくは消費者庁のクーリングオフ制度をご覧下さい。

https://www.caa.go.jp/publication/pamphlet/pdf/info_pamphlet_171115_0001.pdf

ただし、クーリングオフ制度には一定の条件があります。

  • 自らが業者に依頼した
  • 自らが業者の店舗に赴き契約を交わした
  • クーリングオフ制度の適用期間を過ぎた

上記の条件の場合、使用できない可能性があるため注意が必要です。

相談窓口に連絡する

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相談窓口電話番号営業時間
消費者ホットライン局番なしの11824時間
住宅リフォーム・紛争処理支援センター0570-016-10010:00~17:00(土日祝日と年末年始を除く)
外壁塗装の悪徳業者に騙された場合の相談窓口

こちらは消費者向けの相談窓口をまとめた表です。

仮に、悪徳業者による詐欺の被害に合った場合、どのように対処すれば良いのかわからない方も多いと思います。

どのような対処ができるのか、地方自治体などに相談できる窓口を活用しましょう。

まとめ

悪徳業者の訪問営業による相談件数は年々増えており、悪徳業者の手口も巧妙化しています。

大切なのは『すぐに契約しない』ことです。

どんなに不安をあおられても冷静に考え、事前に調査を行い複数社の見積書を取得してから検討しましょう。

万が一、悪徳業者と契約してしまった場合は、クーリングオフ制度や相談窓口を活用して下さい。

外壁塗装は高額ですので、信用できる業者さんに依頼し、塗装を成功させて快適な生活を送りましょう。

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