外壁工事リフォーム初心者必見!種類別費用相場、手順・期間と業者の選び方まとめ

外壁工事まとめ

「リフォームで外壁工事を検討しているけど、失敗しないか心配…」

このようにお考えの方に向けて、リフォームにおける外壁工事の種類、費用相場、手順、期間、メリットデメリットなどをまとめてお届けします。

外壁工事は、人生で何度も経験するものではないため、業者とお客さま間の情報の差が大きく、割高な費用で契約してしまったり、粗悪な工事となり、失敗してしまうケースもあります。

外壁の状態と工事の必要性や、各外壁工事の特徴、外壁工事のよくある質問など、外壁工事が初めての方にも概要を理解いただけるように情報をまとめましたので、ぜひお役立て下さい。

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目次

外壁工事が必要なケースとは?

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チェック項目外壁の状態外壁工事の必要性
サイディング外壁の反りや浮き外壁の機能が失われ防水性が下がっている状態外壁張り替えが必要
外壁のひび割れ軽微なら問題ない場合もあるが、大きなひびの場合は雨水が侵入して内部が劣化しやすい状態ひび割れ補修、外壁塗装などが必要
外壁の剥がれ塗装の劣化が進み、剥がれて外壁の機能が落ちている状態剥がれ補修、外壁塗装などが必要
外壁の一部破損外壁が部分的に破損しており、放置すると浸水して雨漏りが発生する可能性がある状態一部張り替えや全体張り替えが必要
コーキングのひび割れサイディング外壁のつなぎ目のコーキングが劣化していて、隙間から雨水侵入のリスクがある状態コーキング補修、外壁塗装などが必要
チョーキング外壁を触ると白い粉が付着する状態で、塗料が紫外線などによって分解され、機能が落ちている状態外壁塗装が必要
色あせ紫外線によって塗料が色あせ機能が落ちている状態外壁塗装が必要
カビや藻日当たりが悪い場所に発生、すぐに対処が必要な状態ではないものの、外観を損なう将来的に外壁塗装が必要
外壁工事の必要性チェック表

こちらが、外壁工事の必要性をチェックできる表です。

外壁工事は、美しい外観を保つだけでなく、劣化した防水機能などを回復させるために行います。

外壁の劣化状態によって、必要な工事に違いがあり、特にサイディング外壁が反っていたり、浮いている場合は、緊急性が高い状態です。

また、ひび割れや剥がれは、程度によって、必要な外壁工事が違ってきます。

軽微なものは補修で済みますが、大きなひび割れが複数あるような状態や、外壁が剥がれているだけでなく、周辺がえぐれているような状態は、張り替えをするべきケースです。

外壁工事(リフォーム)の費用相場や特徴まとめ【全7種類】

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外壁工事名称工事の内容費用相場
外壁張り替え工事古い外壁を新しい外壁に交換150万円〜250万円
一部張り替え工事古い外壁の一部を新しい外壁に交換10万円〜20万円
外壁重ね張り工事古い外壁の上に新しい外壁などを張る100万円〜200万円
外壁塗装外壁を塗装し外観や機能を修復80万円〜130万円
剥がれ補修剥がれた塗膜を取り除き塗装2,000円〜5,000円/㎡
ひび割れ補修ひび割れ部分をコーキング・塗装2,000円前後/㎡
コーキング補修既存のコーキングを除去し、新しく打ち替える500円~1,200円/m
外壁工事の種類・内容と費用相場の表

こちらが全7種類の外壁工事の工事内容と費用相場の表です。

  1. 外壁張り替え工事
  2. 外壁一部張り替え工事
  3. 外壁重ね張り工事(カバー工法)
  4. 外壁塗装
  5. 剥がれ補修
  6. ひび割れ補修
  7. コーキング補修

これから1つずつどのような工事で、どんなメリットとデメリットがあるのか、どのような方や家におすすめなのか、特徴をまとめてお伝えしていきます。

外壁張り替え工事

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工事の内容古い外壁を新しい外壁に交換
工事の特徴最も高額かつ根本的な工事
費用相場(30坪)150万円〜250万円
工期(かかる日数)14日〜21日
必要な時期の目安築20年〜25年
施工が必要な劣化状態外壁材の反り・浮き、ひどいひび割れ・剥がれ
外壁張り替え工事の特徴まとめ

こちらが外壁張り替え工事の基本情報をまとめた表です。工事内容、メリットとデメリット、おすすめな方・家についてそれぞれお伝えします。

外壁張り替え工事の内容

外壁張り替え工事は、外壁だけでなく外壁の内側にある防水シートなどの下地も補修した上で張り替える工事です。

一番外壁工事の中でも費用がかかるものの、外壁の外観、機能ともに新築のような状態に回復できるため、外壁工事の中でもご自宅の問題に対して根本的な解決をもたらしてくれます。

外壁張り替え工事のメリットデメリット

外壁張り替え工事のメリットは、ご自宅の美観と機能を回復してくれる点はもちろんですが、他にも、新築時と違う外壁材を選択して、イメージチェンジできる点があります。

外壁材は、年々機能が上がっているため、新築時より機能が高い外壁材を選べる可能性があるのもメリットと言えるでしょう。

一方で、デメリットとしては、費用が外壁工事の中でも高く、また、工事の期間も長いことです。

特に住宅密集地の場合、既存の外壁を剥がす際に、機材の使用などによって大きな音が発生しますので、事前にご挨拶を済ませておかないとトラブルが発生する可能性があります。

また、外壁材にアスベストが使われている場合、処分費が高額になることがあります。

外壁張り替え工事がおすすめな方・家

外壁張り替え工事がおすすめなのは、外壁に大きなひび割れがあったり、外壁材のひどい剥がれや、反り、浮きがある場合です。

一言でお伝えすると、外壁の劣化がひどい場合と言えます。

また、予算に余裕があり、外壁にアスベストが含まれていないケースにおすすめです。

重ね張り(カバー工法)と比較すると、張り替えの方が選べる外壁材の種類も多いため、デザインにこだわりたい場合は、張り替えを選択しましょう。

外壁一部張り替え工事

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工事の内容古い外壁の一部を新しい外壁に交換
工事の特徴窯業系サイディングなど一部欠損した部分を補えるケースに限られる
費用相場(30坪)10万円〜20万円
工期(かかる日数)1日〜2日
必要な時期の目安外壁の破損が見つかり次第
施工が必要な劣化状態飛来物などによる破損
外壁一部張り替え工事の特徴まとめ

こちらが外壁一部張り替え工事の基本情報をまとめた表です。工事内容、メリットとデメリット、おすすめな方・家についてそれぞれお伝えします。

外壁一部張り替え工事の内容

外壁一部張り替え工事は、主に窯業系(ようぎょうけい)サイディングが飛来物などによって破損した場合に、部分交換することで外壁を直す工事です。

経年劣化の場合は、一部だけ交換しても根本的な解決にならないため、おすすめできない方法です。

交換する場所によっては、足場が必要なので、相場より高額になるケースもあります。

外壁一部張り替え工事のメリットデメリット

外壁一部張り替え工事のメリットは、全体の張り替えと比較して費用が安く済む点です。

一方で、デメリットとして、外壁全体にひび割れがある場合や、金属系サイディングの場合は、一部だけ交換するのが難しいケースがあり、工事できるケースが限られるのがデメリットです。

外壁一部張り替え工事がおすすめな方・家

外壁一部張り替え工事がおすすめなのは、経年劣化でなく、地震や台風などによって部分的に外壁が破損した場合です。

外壁重ね張り工事(カバー工法)

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工事の内容古い外壁の上に新しい外壁などを張る
工事の特徴費用を抑えて新しい外壁にできる
費用相場(30坪)100万円〜200万円
工期(かかる日数)7日〜14日
必要な時期の目安築20年〜25年
施工が必要な劣化状態外壁材の反り・浮き、ひどいひび割れ・剥がれ
外壁重ね張り工事(カバー工法)の特徴まとめ

こちらが外壁重ね張り工事(カバー工法)の基本情報をまとめた表です。工事内容、メリットとデメリット、おすすめな方・家についてそれぞれお伝えします。

外壁重ね張り工事の内容

外壁重ね張り工事は、別名・カバー工法とも呼ばれる工事で、古い外壁の上から新しい下地や外壁を張る工事です。

外壁の上から外壁を重ねる工事なので、外壁が厚くなり、断熱性や遮音性が上がるという特徴を持っています。

外壁重ね張り工事のメリットデメリット

外壁重ね張り工事のメリットは、張り替え工事より工期が短く、費用面でもおおよそ20万円〜40万円ほど安くなる点です。

また、既にお伝えの通り、断熱性や遮音性が上がる点もメリットです。また、外壁にアスベストが含まれている場合、張り替えでは処理費用が発生するのに対して、重ね張りではかかりません。

一方で、デメリットとしては、既存の外壁の下地の状態を確認することができないため、腐食が始まっていた場合、劣化が進行してしまう可能性がある点です。

また、軽微ではありますが、外壁自体が重くなるため、耐震性が下がるという点がデメリットです。

外壁重ね張り工事がおすすめな方・家

外壁重ね張り工事がおすすめ方は、耐震性はそこまで気にならず、遮音性や断熱性を高めたい方です。

また、外壁がモルタルやALC、コンクリートの家には、重ね張りはマッチする工事で、メリットである遮音性は線路沿いの家に合い、断熱性は寒い地域の家にマッチします。

それ以外にも、外壁の重ね張りは、外壁材の重さの兼ね合いから、ガルバリウム鋼板などの金属系サイディングを使うことが一般的ですので、金属系サイディングのデザインが好きだったり、デザインにこだわりがそこまでない方におすすめできます。

外壁塗装

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工事の内容外壁を塗装し外観や機能を修復
工事の特徴劣化が深刻でなく、外壁材の寿命を伸ばせる
費用相場(30坪)80万円〜130万円
工期(かかる日数)7日〜14日
必要な時期の目安築10年〜15年
施工が必要な劣化状態チョーキング、色あせ、軽微なひび、藻や苔などの発生
外壁塗装の特徴まとめ

こちらが外壁塗装の基本情報をまとめた表です。工事内容、メリットとデメリット、おすすめな方・家についてそれぞれお伝えします。

外壁塗装の内容

外壁塗装は名前の通り、外壁を塗装して、美観を回復し、外壁材が劣化するのを防ぐ工事です。

塗料にはいくつか種類があり、種類によって、費用相場が前後し、耐用年数も異なるため、どの塗料を選ぶかが重要なポイントになります。

具体的な塗料の種類を知りたい方は、関連記事をご覧下さい。

外壁塗装のメリットデメリット

外壁塗装のメリットは、外壁の外観を新築のように美しい状態にできることや、外壁材の劣化を防げる点です。また、色や質感を一新できる点もメリットと言えるでしょう。

加えて、断熱機能が付与されているものは省エネ効果があったり、中には空気を浄化する機能があるなど、塗料の種類によって得られるメリットもあります。

一方、デメリットは、劣化が深刻な場合は、外壁塗装では困難なケースがあることです。

外壁塗装がおすすめな方・家

外壁塗装がおすすめな方は、外壁を美しく保ちたい方や、外壁の劣化が進んでおらず、できるだけ費用を安く済ませたい方、外壁の色を変えたいと考えている方です。

家の状態でお伝えすると築10年以上経過しており、外壁にチョーキング、色あせなどが見られる家には、劣化の進行を防ぐためにもおすすめ

剥がれ補修

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工事の内容剥がれた塗膜を取り除き塗装
工事の特徴部分的な劣化の補修
費用相場2,000円〜5,000円/㎡
工期(かかる日数)1日〜7日
必要な時期の目安築5年〜10年
施工が必要な劣化状態外壁塗装が部分的に剥がれている状態
剥がれ補修工事の特徴まとめ

こちらが剥がれ補修の基本情報をまとめた表です。工事内容、メリットとデメリット、おすすめな方・家についてそれぞれお伝えします。

剥がれ補修の内容

剥がれ補修は、外壁の塗膜が剥がれている場合に行われる工事で、剥がれている塗膜周辺を一度剥がし、その上から塗装をする部分的な補修です。

剥がれ補修のメリットデメリット

剥がれ補修のメリットは、部分的な補修であるため、費用を抑えられる点ですが、一方で、デメリットとして、補修した部分とそれ以外の部分で見た目に差がある点です。

人目に触れない部分であれば、問題がないかもしれませんが、目立つ部分の補修であり、外観を気にする場合は、注意が必要と言えます。

剥がれ補修がおすすめな方・家

剥がれ補修がおすすめなケースは、予算を抑えたいと考えていて、外壁の中でも人の目に触れず目立たない部分を補修するケースです。

ひび割れ補修

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工事の内容ひび割れ部分をコーキング・塗装
工事の特徴部分的な劣化の補修
費用相場2,000円前後/㎡
工期(かかる日数)1日〜7日
必要な時期の目安築5年〜10年
施工が必要な劣化状態外壁に軽微なひびが入っている状態
ひび割れ補修工事の特徴まとめ

こちらがひび割れ補修の基本情報をまとめた表です。工事内容、メリットとデメリット、おすすめな方・家についてそれぞれお伝えします。

ひび割れ補修の内容

ひび割れ補修は、外壁に入った軽微なひびにコーキングをしてひびを埋め、その上から塗装する工事です。

外壁の複数箇所に大きな亀裂が入っているような状態では、ひび割れの補修よりも、外壁の張り替えを検討した方が良い可能性があります。

ひび割れ補修のメリットデメリット

ひび割れ補修のメリットは、部分的な補修工事であるため、費用が抑えられる点です。一方で、デメリットとして、剥がれ補修と同様に、補修した部分とそうでない部分の見た目に差ができてしまうことです。

また、ひび割れの度合いによっては、補修をしても早い時期に外壁全体の工事が必要になるケースもある点もデメリットです。

ひび割れ補修がおすすめな方・家

ひび割れ補修がおすすめなケースは、外壁全体に劣化がみられず、工期は短く費用を抑えたい場合や、人目にあまり触れず目立たない箇所を補修するケースです。

コーキング補修

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工事の内容既存のコーキングを除去し、新しく打ち替える
工事の特徴部分的な劣化の補修
費用相場500円〜1,200円/㎡
工期(かかる日数)1日〜7日
必要な時期の目安築5年〜10年
施工が必要な劣化状態外壁の境目のコーキングの痩せやひび割れ
コーキング補修工事の特徴まとめ

こちらがコーキング補修の基本情報をまとめた表です。工事内容、メリットとデメリット、おすすめな方・家についてそれぞれお伝えします。

コーキング補修の内容

コーキング補修は、窯業系サイディングの外壁材の間から、雨水が入らないように打たれているコーキングが痩せたり、ひび割れを起こしている場合に、新しくコーキングする工事です。

窯業系サイディングは、1枚の板を何枚もつけて外壁となっているため、板と板の継ぎ目をコーキング材で補強しています。

外壁材よりコーキング材の方が、耐用年数が短いため、防水性や気密性を保つためにも補修が必要になります。

コーキング補修のメリットデメリット

コーキング補修のメリットは、必要が全体的な補修と比較して安く、補修を行うことで外壁材の耐用年数を減らさずに済むことです。

一方で、デメリットとして、高所の場合、コーキングの材料費以上に、足場代がかかってしまうことがあげられます。

コーキング補修がおすすめな方・家

コーキング補修がおすすめな方は、メンテナンスをしっかりして、外壁を長持ちさせたい方です。

外壁工事は築何年目に行うべき?

築年数目安となる外壁工事
築10年〜外壁塗装
築20年〜外壁張り替え外壁重ね張り
外壁工事を行う築年数の目安の表

続いて、「外壁工事は築何年目に行うべきなの?」と疑問に思っている方のために、目安をお伝えします。

一般的な目安ですが、外壁塗装であれば築10年超、外壁張り替えや外壁重ね張りは築20年超が1つの目安になります。

ただ、実際には、ご自宅周辺の環境や、外壁材、塗料の種類によって外壁の耐用年数は前後します。

また、台風や地震などによって、ご自宅が破損してしまい、急に外壁工事が必要になるケースもあるため、あくまでも目安としてご覧下さい。

外壁工事の手順・工程やかかる期間はどのくらい?

外壁工事の期間、手順・工程と工事を見るポイントについて、それぞれお伝えします。

外壁工事の期間

外壁工事の費用相場、特徴の部分でも簡単にお伝えしましたが、外壁工事のおおよその期間は以下の通りです。

  • 張り替え…14日〜21日
  • 重ね張り…7日〜14日
  • 外壁塗装…7日〜14日
  • 補修工事…1日〜7日

ただし、外壁工事に必要な期間は、ご自宅の大きさや修理箇所の広さ、状態によって変わってきますので、その点は注意が必要です。

また、台風や雨など天候の影響、塗料が乾きにくい場合、劣化が激しく下地の補修や交換が必要なケースでは、工期が伸びやすくなります。

外壁工事の手順・工程

外壁工事の手順・工程の一例として、最も多い外壁塗装のケースでご説明します。

外壁塗装の手順をまとめるとこのようになります。

  1. 塗装の準備
  2. 足場の設置
  3. 高圧洗浄
  4. 下地の補修
  5. 養生設置と外壁の下塗り
  6. 外壁の中塗り
  7. 外壁の上塗り
  8. 屋根の下塗り
  9. 屋根の中塗り
  10. 屋根の上塗り
  11. 他の部位の塗装と点検
  12. 足場解体と清掃

1つ1つの工程について具体的にお伝えしていきます。


STEP
塗装の準備

外壁塗装に必要な塗料、足場などを搬入します。

工事中の作業音や匂いによるトラブルを避けるために、事前にご近所の方に挨拶回りをされるのがおすすめです。

STEP
足場の設置(1日〜2日)

足場は、外壁塗装、張り替え、重ね張りなど、高所で継続的な作業が必要な場合は、ほとんどのケースで必要です。

足場の設置には、資格が必要であるため、自社で足場を組める職人がいない場合、外注するケースもあります。

STEP
高圧洗浄(1日〜3日)

塗料を塗る前に、洗浄をしていないと塗膜の張り付きが悪くなり、剥がれるなどの施工不良につながるため、高圧洗浄は欠かせない工程です。

高圧洗浄自体は1日で終わるケースが多いですが、乾燥に24時間〜48時間の時間を要します。

STEP
下地補修(1日)

外壁に細かいひび割れがある場合、コーキング材を打つなどして補修する必要があります。

また、サイディング外壁の境目のコーキング打ち直しもこの段階で行われます。

STEP
養生・外壁下塗り(1日)

外壁以外の家の部位に塗料が飛び散らないように、ビニールを使って保護してから、下塗りを行います。

外壁塗装は3回塗るのが正当な塗装方法で、手抜き工事をする業者は、2回しか塗装しない可能性があるため、注意しましょう。

STEP
外壁中塗り(1日)

下塗りの塗料が乾いたところで、中塗りを行います。塗料が乾いてないと仕上がり後、あまり時間が経たずに剥がれる施工不良が起こりますので、注意が必要です。

STEP
外壁上塗り(1日)

中塗り塗料が乾いたところで、上塗りを行います。

STEP
屋根下塗り(1日)

外壁と同様に屋根の塗装を行います。注意点は、外壁のときと同じです。

外壁のみの塗装の場合は、屋根は塗装しません。

STEP
屋根中塗り(1日)

下塗りが乾いたあとに中塗りを行います。

STEP
屋根上塗り(1日)

中塗りが乾いたあとに仕上げの上塗りを行います。

STEP
他の部位の塗装や点検(1日)

外壁や、屋根以外の部分の塗装がある場合、塗装を行います。終了後、塗り残しや、塗りムラがないかチェックします。

STEP
足場の解体と清掃(1日)

塗装が終わったら、足場を解体し、家の周りを清掃して塗装工事は完了です。


外壁工事で失敗しないために手順・工程や期間で見るポイント

外壁工事で失敗しないために、手順・工程や期間で見るポイントは、

  1. 期間が長すぎず短すぎないか
  2. 手順や工程が省かれる可能性がないか

この2つです。

期間については、短ければいいというものではなく、適切な期間が取れないと、人件費を安く見せて、手抜き工事をするといった事象が発生します。

一方、期間が長すぎる場合は、人件費を余分にとって利益に上乗せしている可能性が考えられますので、注意が必要です。

また、手順・工程については、塗装の場合、下地の処理が十分でなかったり、塗料を薄めて塗ったり、2回しか塗らないなど、手抜き工事をされた場合は、施工不良により、塗料が剥がれることがあり、注意が必要です。

優良業者であれば、見積もりの際に、塗料の欄に下塗り・中塗り・上塗りと表記されているため、確認しましょう。

それ以外にも、手順や工程を確認したときに、外壁がどのような状態で、なぜ提案する工事が最適なのか、何をするのにおおよそ何日かかるのかを明確に説明できる業者に依頼することが肝心です。

失敗しない外壁工事業者の選び方

外壁工事を成功させるためにも、失敗しない外壁工事業者の選び方をまとめました。

外壁工事業者を選ぶポイントを以下の通りです。

  1. 訪問営業を避ける
  2. 地域密着の業者を選ぶ
  3. 相見積もりを必ず取る

それぞれどのような内容か具体的にお伝えします。

訪問営業を避ける

外壁工事で失敗しないためには、訪問業者を避けることは鉄則です。

まず、訪問営業をしているということは、営業にお金をかけているため、本来必要ない営業費用が外壁工事費用に上乗せされます。

この時点で、金額面でメリットがないことがわかります。

また、訪問業者の特徴として、「キャンペーン価格で無料」「今だけのモニター価格」といったセールステクニックを使ってくるという特徴があります。

しかし、残念ながら、無料になった費用は、他の項目に上乗せされるだけなので、実質無料ではありません。

仮に、安い金額で工事ができるようになっても、その仕事を受けた業者は赤字にならないように、本来あるべき工期や人件費を削るなどします。

すると、粗悪な工事に繋がり、施工不良が発生する確率が非常に高くなります。

そのため、工事の質の面でもメリットはなく、訪問営業で契約すると失敗する確率が非常に高くなります。

地域密着の業者を選ぶ

外壁工事を依頼できる業者には種類があり、大きく分けて、

  1. ハウスメーカー
  2. リフォーム工務店
  3. 地域密着の業者

の3種類があります。

この中で、一番おすすめなのが、地域密着の業者です。理由は、相見積もりを活用すれば、優良業者を選ぶことは難しくなく、中抜きされる心配がないからです。

ハウスメーカーは、住宅を購入した安心感があり、アフターフォローは充実していますが、基本的に、工事を施工するのはハウスメーカーの下請け業者で、発注時に20%〜30%の手数料が取られ割高です。

場合によっては、さらに孫請け業者に仕事が発注されており、50%以上マージンを中抜きされるケースもあります。

リフォーム工務店は、ハウスメーカーほどではありませんが、自社で対応できない案件は、下請けに外注をします。するとハウスメーカーのケースと同じように本来いらないはずの手数料がかかってしまうのです。

相見積もりを必ず取る

地域密着型の業者を自分で探すのは大変ですが、現在は、相見積もりを一括で取れるようなサービスもあり、利用することで時間的なコストを軽減できるだけでなく、事前に悪徳業者を弾く仕組みを持っています。

また、相見積もりが必要なのは、それ以外にも理由があり、お客さま側は人生で何度も外壁工事をすることは稀であり、相場感の理解不足から割高な契約を防ぐためでもあります。

1社の見積もりでは、高いのか安いのか判断できませんが、数社から相見積もりを取ることによって、相場感がわかり、見積書の内容によっても、詳細で丁寧な業者なのか、そうでないのか判断できます。

優良業者は、見積もりが詳細で、お客さまに対しても誠実です。

相見積もりを取り複数の業者と接触することで、ご自身のご自宅に最適な工事を提案してくれる業者と出会いやすくなります。

ご自身で相見積もりを取るのは手間がかかるため、相見積もりサービスを使うのがおすすめです。

外壁工事に関するよくある質問・疑問

外壁工事中に雨が降った場合は?

外壁工事の中でも特に雨の影響を受けやすいのが外壁塗装です。湿度が80%を超えるような場合、塗料を塗るのが困難であるため、雨の日は施工できません。

基本的に雨の日で工期が伸びたからといって、追加料金を取られることはありません。

外壁工事で使える助成金は?

外壁工事の補助金は自治体ごとに条件が違いますが、概ね求められるのは省エネと断熱です。10万円〜20万円ほどの支給額が一般的です。

ご利用を検討される場合は、まず自治体のホームページを調べたり、担当部署に電話してみましょう。

外壁工事はうるさいの?

外壁工事では、足場の設置や解体時の金属音、塗装であれば高圧洗浄時のエンジン音、下地処理時のケレン作業の音、吹き付け塗装の場合は専用の機械の音、職人さんの話し声など様々な音が発生します。

このため、普段の状態と比較するとうるさいと感じることが多いと言えます。

ご近所さんとのトラブルを避けるためにも、周辺にお住まいの方がいる場合、事前に挨拶されておくことをおすすめします。

外壁工事中に洗濯ものは干せる?

外壁塗装中は、高圧洗浄によって汚れが混じった水や塗料が飛びます。職人の方も注意はしますが、作業のストレスになるため、洗濯をするのは難しいものです。

また、外壁張り替えなどの場合も、外壁を外す際に埃がでるなど、洗濯物を干しにくい環境です。

洗濯ものを乾かしたい場合は、コインランドリーやクリーニングを利用しましょう。

外壁工事中にエアコンは使える?

外壁塗装の場合は、高圧洗浄の水や、塗料が飛び散らないように、室外機が養生で覆われるため、エアコンは基本的に使えなくなります。

ただ、近年、室外機を動かしても問題がない養生が開発され、室外機の規格が合えば、エアコンが使用できるように養生をしてくれる業者もいます。

まとめ

外壁工事には、補修も含めると7種類の工事があり、外壁の劣化度合いによって必要な工事が異なります。

家の寿命を短くしないためにも、築10年超を目安に外壁塗装を検討したり、築20年超を目安に外壁の張り替えを検討する必要があります。

ただ、外壁塗装や張り替えの適切な時期は、塗料や外壁材の種類、住環境によっても異なるため、定期的に、ご自宅の検診を受けることが大切です。

外壁工事で、失敗しないためにも、訪問営業の業者との契約は避け、相見積もりをして、中間手数料が発生しない、地位密着型の業者を選ぶことが重要です。

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